OBLIVIONプレイ日記~Darker than Darkness~

OBLIVIONのロールプレイ日記と小ネタがメインです。
BUCK-TICKを愛して止まないので作中にBUCK-TICK語録が多数出てきますが、BUCK-TICKとは何の関係もありません。

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気狂いピエロ 第4話 ~イデア~ 

「始めまして、Thanatos。 我が名はEros」

Eros、私の名Thanatosと対置する言葉であり、こいつの名前。
そしてそれは初めて聞く言葉ではない。
そう、最愛の恋人を失い狂気に陥ったDarknessという名の男に、不死身の力を与えたとされる者の名。
なるほど、名前の通りの力ということか。

 

 

Erosと名乗った女は相変わらずその卑下た笑みを浮かべ、中空を漂いながらブルーの瞳を光らせてこちらを見つめている。
肌の色は青白く、人間のそれとは掛け離れている。
つまり、こいつも異形。

そして本性を現す前と変わらず依然としてその身に纏っているものは、私と同様の角と翼。
これもこいつの一部なのか、それとも未だ私の姿を模しているだけなのか。

「勘違いしないでほしいわ。 この角と翼は自前よ。 普段は煩わしいので隠しているけれど」

不機嫌な面持ちで女を見つめていると、女は考えを見透かしたように言い放つ。
自前、ということは、やはりこの女は私の存在と深い関わりがあるらしい。
唯一無二だと思われた私の姿に限りなく似た者が現れたのなら、そう考えるのが自然だろう。

そして先ほどこいつは私の存在についても知っていると語っていた。
つまり、生まれてこれまで最も謎であった私自身の存在の秘密は、今まさに手の届く位置にたゆたっている。

「これで信用してもらえるかしら?」

これで、とは、正体を現したことで、ということか。
私の姿でいられるよりかは幾分かましだが、それでもこいつの存在が未だ不明瞭であることには変わりはない。
そしてこいつの言葉が本当に信用できる者なのかという確信もない。
確信がなければ、こいつが何を語ってもそれが事実なのか虚言なのか判断しかねる。

 

 

「まだ疑っているようだけど、少なくとも私は敵ではないわ、安心して。 何度も言うけど、私はあなたを助けに来たのよ」

女は目障りな羽をたたみ、地に足をつける。

 

「どうやらあなたの存在を快しとしない不届きな輩がいるみたいだから」

 

「どういうことだ」

 

「あなたは聞いたことがあるかしら? この世界の感覚的事物は、全てその雛形によって形作られている。 この世界はその雛形の影を投影したエイコーンに過ぎないということを」

「イデア論か」

「そう」

過去の哲学者が提唱した学説、イデア論。
イデアとは言わば本質であり、感覚によって認知することが出来るこの世の全ての個物には、理想のみによって把握される事物の本質、万物の不変的な存在であるイデアが存在する。

分かりやすく言うならば、この世界における花々はそれぞれ種類も違えば形も違う、同じ種であっても厳密には同じ形のものなど1つとして存在せず、全ては可変的で不完全な物である。
だがそれでも人がそれを「花である」と認識できるのは、その背後に最も理想的で不変的な花の雛形が存在するからであり、その永遠不変で不滅の真実こそがイデア、個物の本質であるとされる。

同様に花が美しいと感じるのは、花には美のイデアが分有されているからだということだ。

 

 

「この世界の個物は、その全てが雛形となるイデアの模造品であり、影に過ぎない。 言い換えればイデアが在ってこそこの世界は存在し、この世界の上位階層には雛形となるイデアが置かれた世界、つまり"イデア界"が存在するとしたら、あなたは信じられるかしら?」

 

 

「物理的に存在するか、という意味ならば在り得ない。 イデアは言わば理想であり、非物質的で象徴的な存在。 仮にイデア界が実在したとしても感覚で認知することは不可能であり、あくまでもイデオロギーと考えるのが妥当だ」

そう、イデアはあくまでも理想であり認知不可能。
何故ならばイデアは、意識の中だけに内在する万物の真理だからだ。

例えば三角形を描こうと思ったとき、意識の中には理想となる三角形を思い浮かべることが出来るが、それを実際に描くことは出来ない。
どんなに精巧な機械を駆使しようとも、描かれるのは決して完全なる三角形ではなく、全てがまがい物。
それこそミクロの単位で見れば綻びだらけであり、定義通りの三角形など存在するはずがないのだ。

そもそも私たちが認識しているのは、単なる3本の線が連なったものでしかなく、三角形ですらない。
連なる線の内部構造が三角形という理想の形を分有しているが故に三角形と認識しているが、線がなければ三角形と認識することすら出来ない。

無論、三角形に限った話ではないが、万物においてその定義は意識すれど、それを完全に再現することなど不可能である。
よって、感覚的認知不能な真理たるイデア、それの置かれたイデア界などというものが物理的に存在することは在り得ない。

「あら、随分と合理的で簡潔な答えね」

 

 

「お堅い論理主義は嫌われるわよ、フフフ」

 

 

「……」

いちいち癪に障る女だ。

「でもあなたの意思には関係なく、"彼"はあなたに用があるみたいよ」

 

「イデア界の創造主、"神様"がね」

「…神だと」

神と聞いて動揺しているわけではないが、あまりに突拍子もない話に言葉が詰まる。
もとより、虚無の神であるSithisを相手にすることも頭に入れていた以上、神と言われても別段慌てる必要もないが、それを形成した者がいるならば、イデア界という理想郷が現実に存在するということになる。
だとすれば、私の理解を超えている。

 

「信じようと信じまいとあなたの自由だけど、現実問題としてあなたは理不尽な攻撃を受けている。 そして解決策があるのならば、まずはその問題を取り除いたほうが良いのではなくて? あなたが望むなら、私の力であなたをイデア界へ転送することもできるわ」

イデア界、もし本当にそんな世界があるとすれば、これほどまでに興味深い話はない。
だがその前に、こいつがその存在を知っているということが解せない。
もしかしたら、またこいつの作り上げた仮想世界ということもありうるが…。
だがこいつの言うとおり、姿すら見えない敵に攻撃を受け続けるだけでは理不尽にも程がある。


「もしお前の言うことが事実だとすれば、そこへ行って神とやらに理由を問いただす必要がある」

「そうね。 是非ともその目で確かめてみるがいいわ」

何かの策略である可能性も拭えないが、どちらにしろ私がその場へ赴かない限りは、この謎の攻撃が止むことはないだろう。
後にも先にもそこへ行くしかないのならば、もはや御託は不要。

 

「いいだろう。 お前の思惑は知らないが、その誘いに乗ってやる。 そしてその神とやらに聴かせてやろう。 Thanatosの名のもとに、殺しの調べを」

「フフフ、期待しているわ」

女は満足そうに微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいかしら? 私が術を唱えれば、あなたは瞬時にイデア界へと転送される」

 

 

 

 

「では、いくわよ。 しっかりとその目で見極めてきなさい」

 

「真実を…!」

光に、包まれた。

 

To be Continued…

 

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テーマ: Oblivion

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カテゴリ:OBLIVION ロールプレイ日記

2009.12.14 Mon. 00:40 -edit- Trackback 0 / Comment 3

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この記事に対するコメント

[ No:1231 ]

RPG的展開で言うとトイレも済ませて、さらに王様のところへ行って
セーブもしておくと完璧というわけですね!(´∀`)

URL | つやつや #GCA3nAmE

2009.12.14 13:12 * 編集 *

[ No:1232 ]万全を期すなら

イベント開始の時間に気を配ることも大切ですね。
大抵はイベントの後、ダンジョン(それもセーブポイントまで結構ある)に放り出される事になるので、下手な時間に始めると食事や入浴、睡眠に支障が・・・(汗

後姿だとわからなかったけど、Erosさん結構なセクシー装備ですね。(寒くないかな~;)
名は体を表すということでしょうかw
あと、Erosさんの方は飛べるんですね~。羽使ってる感じじゃないですけども・・・
羽っこさんも頑張れば飛べるかも!?

URL | Jet #zl1NJIRM

2009.12.14 18:41 * 編集 *

[ No:1233 ]レス

>つやつやさん

セーブしておけば完璧ですねw
特にOBは不意なCTDも多いですから・・・。


>Jetさん

すぐ終わるイベントかと思ったら新展開に突入したりしてやめるにやめられないことありますねw
回復アイテムも補充してないとか・・・。

Erosさんは人じゃないので大丈夫かもしれませんが、正直見ている方が寒いです(笑
衣装は昔と同じなんですが、HGEC用を使っているためちょっと胸がデカくなったw
うちのキャラにしては露出度高めですが、青いしあまり生々しくないのでいいかなーと。

>羽使ってる感じじゃないですけども・・・。

撮影技術がなくてごめんなさい;m(_ _)m

URL | lain #0MXaS1o.

2009.12.14 23:42 * 編集 *

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