OBLIVIONプレイ日記~Darker than Darkness~

OBLIVIONのロールプレイ日記と小ネタがメインです。
BUCK-TICKを愛して止まないので作中にBUCK-TICK語録が多数出てきますが、BUCK-TICKとは何の関係もありません。

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The Day of Retribution 第8話 ~根拠~ 

「ハッ!」

気合の声を上げて猛然と突進し、右手に構えた漆黒の剣を斜めに振り下ろす。

 

「!!」

男は軽々しく飛び上がり攻撃を回避すると、そのままクチナシの頭上を超え背後へ着地する。

振り向きざま、さらに攻撃を加えるクチナシ。

 

だが、男はその剣撃を見据える事も無くひざを曲げ身を屈めると、この一撃を難なくかわす。

 

「今の攻撃は本気ではないな。 様子見のつもりか、それとも情けをかけているつもりか?
だが安心しろ、例え本気で掛かってきたところで、俺に攻撃が当たる事は無い」

「随分と余裕だな・・・。 それほどまでに己の実力に自信があるのか」

 

「自信? 違うな。 根拠のある事実だ」

 

「どのような根拠かは知らんが、遠慮は無用のようだな・・・。 では次は本気で行くぞ・・・!」

 

さらに攻撃に転じるクチナシ。
だが、まるで全ての攻撃を見透かされているかのようにかわされ、虚空を斬る音だけが響く。
それは同極の磁石が向かい合い反発しているかのごとく、当たる気配がまるで無かった。

(攻撃が・・・読まれている?!) 

これ以上の追撃は無意味と判断し、クチナシはいったん攻撃の手を緩め距離を置いた。

 

(・・・妙だ。
戦闘用の装備に身を包んだおれと軽装の奴では、ある程度スピードに差が出てしまうのは承知しているが、動きを先読みしたとて、これほどまでに完璧に回避される事があるのだろうか。

いや、例え攻撃をかわされるにしても、かわされる実感があるものだ。
だが奴の場合はまるで手ごたえが無い。

例えるなら、木の葉。
木から舞い落ちる一枚の木の葉でも相手にしているかのように、攻撃が当たらない・・・!)

 

「確かに今のは本気だったようだな。
そして本気の攻撃をいとも簡単にかわされたことで、お前自身も実力の差に気付き始めた」

 

「ああ・・・少々侮っていたようだ。 その驚くべき読みの能力、お前を捕らえるのは容易ではなさそうだ」

 

「読みか・・・。 相手の行動パターンや心理、そして特徴から動きを先読みする事は戦闘において重要な要素。 だがそれはあくまで動きを推測しているに過ぎず、不確定要素が多い。
だが世界には、あらゆる行動パターンを分析し、次の動きを的確に弾き出す驚くべき学問が存在する」

 

「それは他ならぬ、数学だ」

 

「数学だと・・・? つまりお前はおれの動きを計算して先読みしていると・・・?」

「動きを読んでいるというより、"知っている"と言った方が正しい。
お前の性格、表情、息遣い、体温、攻撃の角度や移動速度、使用武器の種類や大きさ、重量などのあらゆる外面的・内面的特徴、そして天候や地形が及ぼす様々な環境的影響に至るまで、全てを加味した上で一瞬で次の行動を計算し正確な数値を弾き出す。
いかにお前が剣の腕に自信があろうとも、俺には次の動きが分かっている。 避ける事など造作も無い事だ」

「バカな・・・! 攻撃の瞬間に全てを読み取りそれを正確に計算するなど、もはや人間業ではない・・・!」

「そう、不可能だ、凡人ならな。 だが俺の超頭脳は無限大。 言っただろう、俺は最も神に近い男だと」

 

「唯一俺に攻撃を当てる方法があるとすれば、速度。
お前の行動を見透かしているとはいえ、それを上回る速度で行動すれば俺に攻撃を当てる事も可能だ。

だが今の攻撃を見る限り、お前は俺に攻撃を当てるほどの速度は持ち合わせていない。
故に、お前が俺に勝つことはあり得ない」

 

「・・・」

(信じられん話ではあるが・・・。
だが奴の驚異的な回避能力を見る限り、もはや事実と捉えるしかないだろう)

 

(アカシックレコードへのアクセスなど単なる狂言に過ぎないと思っていたが・・・、すでに人間離れした能力を有した奴なら実現しかねん)

 

「それともう一つ、お前が俺に勝つことの出来ない絶対的な要素がある」

「?!」

 

 

 

「ぐあ!!」

男が手のひらを見せたかと思うと、その瞬間クチナシは突如訪れた衝撃で吹き飛ばされた。

 

「い、今のは・・・!!」

 

「サイコキネシス。 俺は念動力によって意思を持たない物体を自在に操る事が出来る。
それが空気のような形を持たない気体であれば、刹那にも満たない微量な時間で移動させることが可能だ」

 

「空気を瞬時に移動させると、一瞬だがその空間は真空状態となる。
同時に周りの空気が一気にその空間へ押し寄せることで爆発的な衝撃エネルギーが発生する。
残念ながら複雑な物体は、マジカに頼ったサイコキネシスと同等の事しか出来ないが・・・」

 

「いずれは必ず習得してみせる。
そうなれば、お前の身体を障害物に重ねて四散させるような芸当も、容易く行えるだろう」

「・・・」

薄笑みを浮かべて語る男に、クチナシは身震いした。

現時点では物体の瞬間移動が出来ないとしても、もしその技をを習得してしまえば、それこそ相手がどのような猛者でも、例えOBLIVIONの魔王であろうとも一瞬にして身体を粉々にする事が出来る。

そしてこの男は、己の言葉通りいずれその技も習得するであろう事を予感させるだけの力を持っている。
何より、すでにそれに限りなく近い能力を会得している事を思い出した。

 

「・・・なるほどな。 以前お前はテレポートをした際に”危険な技”だと言っていたが・・・そういう理由か」

「その通り。 唯一瞬間移動可能な物体は俺自身の身体。
だが安全に移動するには、移動先の空間と俺自身を入れ替える必要があり、僅かでも計算を誤ると直接体に衝撃を受ける事になる。
それこそ、移動先に障害物でもあろうものならまず生きてはいられないだろう。

故に自らが瞬間移動する場合は、目算のため目に見える位置でなければならい上に、多大な精神力と集中力、そして疲労を要する」

 

「だが、攻撃手段として捉えた場合は違う」

 

「衝撃を起こすだけなら、行き先の状況を考えることなく相手の目の前の空気を僅かに移動させるだけでいい。
それだけで極度の精神力を必要ともせず、相手を吹き飛ばすだけの衝撃を発生させる事が出来る。

同時に、遠距離攻撃ではあるものの、マジカを利用した魔法攻撃や弓矢のように、相手に到達するまでの時差が存在しないため回避は不可能。 マジカの枯渇や矢切れを起こす事も無い。

つまり、近接以外に攻撃手段を持たないお前には、俺に近づく事すら不可能。
仮に近付いたとしても、お前の動きは計算によって正確に導き出せる上、攻撃を避けるに足る速度も持ち合わせている。 よって俺が攻撃を食らう事は無い」

 

「故に、お前は俺に勝つことは出来ない。 実に単純明快で分かりやすい根拠だ」

 

「・・・」

 

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カテゴリ:OBLIVION ロールプレイ日記

2009.10.16 Fri. 00:36 -edit- Trackback 0 / Comment 4

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この記事に対するコメント

[ No:1166 ]勝てるのかな・・・

八方塞がりでなす術もないクチナシ。この先どうやって切り抜けるのでしょうか。

続きが気になりますね・・・。

URL | world #-

2009.10.19 20:37 * 編集 *

[ No:1167 ]

lainさん、初めまして!
以前からちょくちょくチェックしに来ていたのに、
コメントを残した事がなかったので今回こそは、という事でコメントさせて頂きますね。

今回は私の好きな男性キャラのクチナシさんが窮地に立たされたという事で、この後の展開が気になるところですね。

人間って追い詰められたり極限の状態に達すると、焦りや動揺が収まって、むしろ冷静になれるという話を聞いた事があります。普段考え付かないような事を思いついたり、本来なら考えられないような事もあっさりやってのけてしまう、なんていう事もあるみたいですね。意識せずともフル回転している、というような感じでしょうか?

「お前では勝てない」と圧力をかけられてしまいましたが、そんな絶望的な状況も"予想外"な打開策で覆す事が出来るのがクチナシさんであると信じております(笑)

URL | Dolce #-

2009.10.19 22:42 * 編集 *

[ No:1168 ]

久遠です。

このシリアスな展開、素敵過ぎ☆
全ての攻撃手段が徒労に終わっちゃうクチナシ君。何気に人類の存亡を懸けた戦いが静かに始まってますね。孤高な戦いに果たして彼女は関るのか、楽しみです。

URL | 久遠 #OTCdg7QM

2009.10.21 22:25 * 編集 *

[ No:1169 ]

>worldさん

こんにちわ!
イトウマスオがかなり万能キャラになってしまいましたが、しかし弱点はあります!
それが何なのかはお楽しみということでw



>Dolceさん

はじめまして!
以前から見ていただいていたとは光栄の極みです~><
クチナシくんは何気に隠れファンが多いですw

>極限の状態に達すると
そうみたいですね~。
たとえば死に間際に記憶が走馬灯のように、といいますけど、あれも脳がフル回転してるみたいです。
周りがスローモーションに見えたりとか><

どのように打開するのかご期待(するほどのことではないですが)くださいw



>久遠さん

図らずともシリアスになってしまいました。
エスパーイトウ中心に話が進んでいるので、クチナシ特有のギャグも一度も出てきていません><

人類存亡とまではいきませんが、ここでクチナシが負けると、厄介な事態になりそうですね。
そうなれば、それこそ彼女の出番です(笑

URL | lain #0MXaS1o.

2009.10.22 15:00 * 編集 *

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