OBLIVIONプレイ日記~Darker than Darkness~

OBLIVIONのロールプレイ日記と小ネタがメインです。
BUCK-TICKを愛して止まないので作中にBUCK-TICK語録が多数出てきますが、BUCK-TICKとは何の関係もありません。

申し訳ありません。 該当する記事は削除した可能性があります。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ:スポンサー広告

--.--.-- --. --:-- -edit- Trackback -- / Comment --

△page top

The Day of Retribution 第2話 ~再会~ 

 

「ふう・・・」

食事を終え一息つくと、男は口をマスクで覆う。

 

「やっぱりマスク付けちゃうんだ~」

呆れたように少女がつぶやく。

「・・・どうもこれをしないと落ち着かなくてな」

生まれてこの方一度も笑ったことがないという特異な体質の男、幼少の頃に故郷の村で「口無しの化け物に取り付かれている」とされマスクの着用を義務付けられた。

やがて成長した男は村を離れることとなったが、その後も誰に言われるでもなくこのマスクを着用している。
食事や入浴などで一時的に外すことはあるものの、すでに20年以上もこのような生活を続けており、もはやマスクは彼の体の一部と言っても良いほどに習慣化されていた。

 

「奇妙だと思うか?」

「え?」

 

「マスクはもとより、生まれてこの方笑ったことがない人間というのは、奇妙なやつだと思うか?」

 

「そりゃあ、最初会った時は変な奴だと思ったけど、別にいいんじゃない? 人それぞれいろんな奴がいたほうが面白いじゃない」

「そうか」

遠慮のない極めて明瞭な答え。
そして周りと比較して差別したりさげすんだりすることもなく、あくまでその個人を受け入れようとする姿勢は非常に好感が持てる。
少女が街で人気があるのはその容姿だけではなく、この清清しいまでに素直で決して気取ることのない態度によることろもあるのだろう。

「でも、どうしてマスクなの? ファッション?」

「そういうわけではないが、少々事情がある」

男は思いを馳せるように目を瞑る。

 

「故郷の村人へ対する見せしめ・・・というところか。 彼らが過ちに気付かない限り、おれがマスクを外すことはない」

「・・・ふーん」

顔半分がマスクに隠されているとはいえ、いつになく真剣な表情に少女はたじろぐ。

「個人的なことだ。 話すほどのことではない」

多少男の過去に興味があるものの、どんな理由にせよ男が会話を切り上げた時点でこれ以上しつこく聞くのは野暮であると判断し、少女も言葉を止めた。

 

「このようなまかないを受けるつもりはなかったのだが・・・、手厚いもてなしに感謝する」

「何言ってんの。 危ないところを助けてもらったんだし、感謝するのはこっちの方よ。 ゴブりんの時も結局お礼もできなかったし」

彼女がこの男に命を救われたのは2度。
1度目はゴブリンが帝都内に侵入してきた時、後一歩で襲われそうなところを、現れた男によって救われた。
2度目は不死身の王子に誘拐された時、狂乱した王子と名乗る男に殺されそうになった所に男が立ちはだかり、同じく危機を免れた。

「当然のことをしたまでだ。それにDarknessの時はおれ一人の力ではどうにもならなかった。直接的な命の危機を救ったのはおれかもしれないが、あの城から君を救い出せたのはミスター・オモロ、それにThanatosと名乗る女の働きが大きい。 礼をするなら彼らにこそして然るべきだ」

 

「そうね。 当然あいつらにもすごく感謝してる。 オモロのあんな真剣な表情は始めて見たし、それに・・・」

 

少女は当時を思い返し、言葉を止めた。
突如現れた羽の女、その鎌首は王子の首筋に当てられ、今にもその首を切り落とさんとする姿はまさに死神と言っても過言ではない。

今まではただ何となくちょっかいを出していただけだった。
異形の姿から人々に避けられ、自分は世界から拒絶されている、自分は独りだという思い込みからか決して人と接しようとせず、冷徹なまでに孤独を貫こうとするその女の態度に、「カッコつけるな」と蹴り飛ばしてやりたいと思っていた。

しかし実際に見た女の素顔は、表情や声のトーンは普段と変わらないものの、そこから放たれる雰囲気は殺気に満ちており、その戦慄に少女は恐怖していた。
同時に少女にとってあの女は、自分とは住む世界の違う近寄りがたい存在として距離を遠ざけていた。

「少なくとも・・・」

口をつぐんだ少女の内心を察し、男が口を開く。

「彼女は君を助けるべくあの場に推参した。 それは彼女にとって君が好意的な存在だということだ。 君と彼女がどのような付き合いをしているのかは知るところではないが、もしあの時の彼女を見て引け目を感じているとしても、君はいつも通り彼女と接していれば問題はない」

「そ・・・そうだよね」

男の口調は淡々としているが、そこからは深い優しさが感じ取れた。

 

「では、そろそろ失礼する」

「え~? 泊まっていかないの?」

 

「その親切は大いに感謝するが、人の施しを受けるのは慣れていない。 そういう性分だ」

「そっかー・・・。 何となくあんたも一人でいるのが好きそうだもんね」

「気を使われると恐縮してしまい逆に疲れる。 性格だな」

 

「無理には引き止めないけど・・・、あたしに出来ることがあったら何でも言ってよね。 何なら今度デートしてあげてもいいよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

マスクを外すのは、村人が過ちを認めたとき・・・か。
結局、一番こだわっているのはおれ自身なのかもしれんな。

 

そういえば、おれが村を離れる以前に、村から追放されたやつがいた。
年齢はおれと同じで当時8歳、まだ子供だ。

 

確かに少々変わった奴だったが・・・、あいつは今どうしているのか。

 

 

 

 

 

 

 

「見つけたよ、ワタリテツヤ」

 

関連記事

にほんブログ村:PCゲームランキング

テーマ: Oblivion

ジャンル: ゲーム

カテゴリ:OBLIVION ロールプレイ日記

2009.08.29 Sat. 19:31 -edit- Trackback 0 / Comment 4

△page top

« The Day of Retribution 第3話 ~害悪の子~
The Day of Retribution 第1話 ~始まりの日~ »

コメントの投稿

 
 
 
 
 
 
Secret
 

△page top

この記事に対するコメント

[ No:1137 ]

久遠です。

デートには反応するのかー(笑)。
その性格素敵過ぎ☆

そしておそらくは故郷から追放された眼鏡君。因縁深いのかなぁ。楽しみです。

URL | 久遠 #OTCdg7QM

2009.08.30 21:30 * 編集 *

[ No:1138 ]>久遠さん

コメントありがとうございます。・゚・(ノД`)・゚・。

クチナシはシャイなので、たぶんデートなんてしたことないんじゃないでしょうか(笑

URL | lain #0MXaS1o.

2009.08.31 20:09 * 編集 *

[ No:1139 ]

デートに反応したところが可愛いと感じた俺、男だけど。

URL | カドルス #-

2009.08.31 23:30 * 編集 *

[ No:1141 ]>カドルスさん

可愛いですか~(*´ω`)
クールなだけではつまらないですからね~(>_<)
まぁ元々クチナシは奇妙な人ですが^^;

URL | lain #0MXaS1o.

2009.09.04 07:00 * 編集 *

△page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://oblivionlain.blog111.fc2.com/tb.php/239-330a9608
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△page top

copyright©2017 OBLIVIONプレイ日記~Darker than Darkness~ all rights reserved.
Powered by FC2ブログ


template by http://flaw.blog80.fc2.com
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。