OBLIVIONプレイ日記~Darker than Darkness~

OBLIVIONのロールプレイ日記と小ネタがメインです。
BUCK-TICKを愛して止まないので作中にBUCK-TICK語録が多数出てきますが、BUCK-TICKとは何の関係もありません。

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Labyrinth in tha Mist 第13話 ~君へ~ 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…!」

 

「フリード……!!」

 

 

 

 

 

「霧の……迷宮? 人喰いがいると言われている迷宮のことですか?」

「左様……そして、その人喰いの正体とは他でもない、迷宮へ足を踏み入れた人間なのじゃよ」

「?!」

 

「昔、この村に1人の冒険者がおった。 好奇心旺盛な彼は、その存在すらあやふやな霧の迷宮に興味を抱き、ある日その迷宮を探しに旅に出た……」

 

「数日後、無事に戻ってきた彼はえらく衰弱していた。 体は痩せ細り、体力も減退していた。 しかしそれとは反比例するように体は興奮状態にあり、また目つきも鋭く、食べ物だけをひたすら求め続けた」

「……」

「話によると、彼は迷宮に入ってから自らの体が徐々に変調をきたし始めたことを悟ったという。 そして、やがて理性を保つことすら難しくなり、人間すら襲いかねないと悟った彼は……」

 

「自ら命を絶った」

 

「?!」

 

「死ぬ間際に彼はこう言った。 『あの迷宮は呪われている。 何があっても村の人間をあの迷宮に近付けてはならない。 耐え難い飢餓に苛まれ、やがては人間すら肉に見えてくる』」

 

「『あの迷宮は、人を"人喰い"に変える』とな……」

 

「そ、そんな……!」

 

「治療方法はなかったのですか?! 何かの呪いなら神父様にお願いすれば……!!」

「残念ながら、単なる呪いではないようなのだ。 一体中で何があったのかは分からんが、体の循環機能が根底から変化し、ヴァンパイアのように人足りえぬ怪物へと成り果てていた。 もはや魔法の力ではどうにもならんのじゃよ」

 

「で、では、どうすれば……。 どうすればフリードは助かるのですか……?!」

 

「……残念ながら、現時点ではあの呪いを解く方法は存在しない。 唯一彼を救う方法は……」

 

 

 

 

 

「フリード!!」

闇の中で蠢く影に向かって少女はその名を叫んだ。

 

 

「……」

少女に気付くと、男は威嚇するようにその紅の瞳を光らせた。

 

 

 

 

 

「唯一彼を救う方法は……殺す事だ」

「?!」

 

「彼は苦しんでいる。 食べても食べても満たされない飢餓地獄に精神は破壊され、その命が尽きるまで食べる事をやめないだろう。 このまま放っておけばいずれ人間すら捕食し始める。 そんなことは彼自身も望んでいることではない」

 

 

 

「……アリーセ、辛いとは思うが、こうなってしまった以上もうどうにもならんのじゃよ。 彼が人喰いと化し人々を襲う前に、この地獄から救ってやらねばならん……」

「……」

 

「……分かりました。 ですが村長、彼は私の婚約者で、私は彼を愛しています」

 

「この役目は……譲れません」

 

 

 

 

 

「フリード……」

息を荒くしながら少女が男の名前を呟く。

今の男にとっては恰好の獲物と思われる非力な少女。
しかし男はその場から少女を睨み付けるだけで、微動だにしない。

 

「ごめんね。 こんなことになっちゃうなんて……。 でも、あなたを救うにはこうするしかないの……」

少女のすすり泣く声と共に発せられる言葉は決して大きなものではなかったが、闇と霧に覆われた静寂の世界では、その声すらも響いて聞こえた。
だが男にはその声が届いていないのか、または言葉すら理解できないほどに侵蝕されてしまったのか、少女の言葉に反応する事はなかった。

男はただじっと少女を見つめている。

 

 

 

-救いが欲しいと願った-

 

 

「村のためにがんばってくれて、本当にありがとう。 すごく感謝している……。 私だけじゃない、村のみんなが同じ気持ちよ、あなたは村の英雄だわ! でも、その代償はちょっと大きかったみたい……」

 

-狂気に浸食され 抑えの利かないこの体を 孤独の闇の淵から-

 

 

「あなたを誰よりも愛してる、誰よりも……。 だからこそ……!」

 

-幕を下ろして欲しいと願った-

 

 

「だからこそ、あなたを醜い人喰いなんかにはさせないわ! 今すぐこの手で……!」

 

-欲望を抑えきれず 震えが止まらないこの体を 永劫なる飢餓の底から-

 

 

「あなたを地獄から救い出してあげる……!」

腰に携えた短剣を引き抜き、猛然と男の元へ掛け寄る。

 

「……」

 

 

 

 

 

 

-あの人に似た君に-

 

 

「ありがとう」

 

「ガァァアアァァァ!!」

暁の闇に響く獣の咆哮。

 

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テーマ: Oblivion

ジャンル: ゲーム

カテゴリ:OBLIVION ロールプレイ日記

2009.07.05 Sun. 01:27 -edit- Trackback 0 / Comment 7

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Labyrinth in tha Mist 第12話 ~侵蝕~ »

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この記事に対するコメント

[ No:1071 ]

あの人に似た君に、、、
う~ん、こ、これは一体、、、!!??

それにしても、今回羽っこさんは直接絡んでこない様子、、なのですかね、、
フリードに彼女の救済を、、、と、ハラハラしながら読んでいます笑

また次回を楽しみに待たせていただきます!!

URL | めろめ #-

2009.07.05 12:12 * 編集 *

[ No:1072 ]めろめさん

フリードはもう相手が誰なのか、というより何なのか認識できなくなっているという意味です。
でも愛した人の記憶は残っていて、それに似ていたからこのような言い方をしたのです^^;
相変わらず分かりにくくてごめんなさい><

羽っこさんは今回は部外者状態ですね~。
なんかまだ続きそうな感じですが、実は次回で終わりです^^;
そこでおまけ程度に出す予定ではいますが、まだどうやって終わらせようか決まってません(>0<;)

URL | lain #0MXaS1o.

2009.07.05 12:27 * 編集 *

[ No:1073 ]

う~む・・・考えれば考えるほど興味深い・・・                 
また、1話から読み返して次回を楽しみに待っています!!                                                                                           あせらずゆっくりと良い作品を作ってくださいね^^

URL | 永遠と・・・ #-

2009.07.05 23:52 * 編集 *

[ No:1074 ]永遠と・・・さん

こんにちわ~。
一気に読み返すと、ものっすごく展開が速いのが悲しい・・・!
うまく終わらせられるようにがんばります!

URL | lain #0MXaS1o.

2009.07.06 19:23 * 編集 *

[ No:1075 ]

自分こうゆう話結構好きです!なので前回は我慢できずにカキコさせてもらいました・・w

他の方意見同様ゆっくり考えて良い作品になればと思います・・!

あと、おまけってまさか・・!!

URL | 神威 #vxm979lk

2009.07.07 02:00 * 編集 *

[ No:1076 ]管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| #

2009.07.07 10:46 * 編集 *

[ No:1077 ]>神威さん

好きと言ってもらえると書いてよかったと思います( ´艸`)
色々あって、途中で何度も書くのをやめようかと思っていましたから・・・(ボソ

ちなみにおまけは大食い大会ではありませんよ(笑

URL | lain #0MXaS1o.

2009.07.08 04:42 * 編集 *

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