OBLIVIONプレイ日記~Darker than Darkness~

OBLIVIONのロールプレイ日記と小ネタがメインです。
BUCK-TICKを愛して止まないので作中にBUCK-TICK語録が多数出てきますが、BUCK-TICKとは何の関係もありません。

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Labyrinth in tha Mist 第3話 ~霧の迷宮~ 

「クソ、何も見えねえ…」

どのくらい歩いたのか、今どの辺りにいるのか、それすらも分からなくなるほど、霧は深く、歩みを拒むかのように辺りを覆いつくしていた。
指の先すら見えないこの状況で、足元を確認しながらただ日の光を頼りにひたすら歩みを進める。

ゆるい風に吹かれ揺れる木々の音、不規則なその音と、自らが草と小枝を踏みつける音だけが耳に響いてくる。
まるで霧が生命をも飲み込んでしまったかのように、生き物の気配は無い。

 

歩みを進めるに連れて、木々の重なり合う音は後方へ下がりながら徐々に数を減らしていき、密度が下がっていくのが分かる。

やがて前方からの音が途絶え、木々に遮られていた光が広がった。
それは木々に囲まれた森を抜けて、開けた場所へ出たことを意味していた。

しかし未だ霧は深く、視認することが出来ない。

 

「ここは…、何処だ…?」

戸惑いつつもゆっくりと前進する。
すると、まるで彼の到着を歓迎するかのように霧が薄れてゆき、視界が開けると共に、雄大さと、不気味さを併せ持つ巨大なそれが姿を現した。

 

「こ…これが、霧の迷宮…。 本当に在ったのか…」

 

幼少の頃より村の長老に言い聞かされていた言葉が頭の中に鮮明に蘇る。

『もし霧の中に佇む迷宮を見つけても、決して中へ入ってはならない。 迷宮は複雑に入り組んでおり、一たび中に入れば出口を見つける事は愚か、迷宮に住み着く人喰いの化け物に食われてしまうだろう』

最初は子供を怖がらせるための単なる作り話だと思っていた。
だが、以前長老に迷宮の探索を何気なく話した際の、血相を変えて反対する形相を見たとき、それは単なる作り話では無いと確信した。
そしてそれは、今まさに作り話から現実へと変わった。

 

入り口へ近づくと、肌寒さがより一層増したような気がした。
それが心理的な恐怖から来るものなのか、実際に寒いのかは判断が付かない。

 

中を覗き込むと確かに複雑な迷路になっているようだが、規模から見て永遠に出られないというのは大げさのような気がする。
何より空の見えるこの迷宮なら、いざとなれば壁を渡って外へ出られるのではないか。

だが、中へ入るのを躊躇する。
男は明らかに恐怖を感じていた。

自分の実力には自信がある。
実際、オーガやミノタウロスといった上級のクリーチャーにも後れを取らないだけの実力はある。
しかし、長老に刷り込まれた迷宮に対する意識が邪魔をして、なかなか一歩を踏み出せずにいた。

 

「…人喰いがなんだというんだ? どんな化け物だろうと俺が負けるはずが無い…!」

もし敵わないような強敵が現れても、そのときは一目散に逃げればいい。
自らを奮い立たせるように言い聞かせ、恐怖を無理やり払拭しようと試みる。

男は深い深呼吸を挟み、迷宮を見据えた。

「宝を見つけて村を救う…、俺にしか出来ないんだ…」

そして男はついに覚悟を決め、禁区の迷宮の中へと一歩を踏み出した。

 

 

石造りの迷宮は、完成から非常に年月が経っているようで壁は黒くくすんでおり、長年霧に晒されているせいで湿気が多く、水滴が肌に纏わり付くほどにじめじめしている。

 

行き止まりをさけ適当に角を曲がると、その先には当然のように同じような景色がひたすら続いていて、方向感覚すら狂わされてしまいそうだ。

 

当然ながら人の気配は無い。
今のところ人喰いの気配も感じないが、やはり角を曲がるときは突然目の前に化け物がいないかと、妙に慎重になってしまう。
ほぼ強制的ともいえる緊張感を保ったまま、ゆっくりと進んだ。

 

幾度目かの角を曲がった頃、男はふと足を止めた。
前日の夜、村の男と話した内容がなんとなく頭をよぎる。

『中に入ると、"出口が消えて"二度と外には出られない』

まさかそんなことがあるのだろうか?

昨日はほとんど気にも留めておらず流してしまったが、いざ中へ入り、別世界へでも迷い込んだかのような統一された石壁の世界へ入ってみると、その話もありえないことではないのではないかという思いが募ってくる。
出口が消える、それが本当だとしたら…。

 

来た道を一目散に引き返す。
先ほど通ったばかりの道すら分からなくなるほどに、迷宮は景色に変化を見せないものの、道順自体は大体覚えている。
だが、入り口と思われる地点まで戻った彼の目に映ったものは、僅か数分で記憶すら間々ならないほどに方向感覚が狂ってしまったのかと思わせるものだった。

 

 

「バ…バカな…?!」

入ってきたはずの場所の奥には、一面の壁で塞がれていた。
場所は間違っていないはず、確かに男はこの地点から中に入ったのだ。

とはいえ、この迷宮では正確な地点を把握するのは難しい。
ならばと、男は壁に向かって駆け出し、その勢いのまま飛び上がると、壁の頂上へ腕を絡めそのまま腕の力で体を持ち上げた。

仮に記憶違いだとしても、まだ迷宮の深くへは侵入しておらず、少なくとも数枚の壁の先には外界が広がっているはず。
それなら上から見渡せばすぐに分かる。
しかしその行為は、男を更なる絶望に突き落とす結果となった。

 

 

「…ウソだろ」

 


そこは無情の風景。
四方を見回しても、同じような迷路が延々と広がっていた。

 

「クソ、こんなことがあってたまるか…!!」

今更ながら後悔の念が浮かんでくる。
長老の助言を聞いていれば…。

しかし長老の言葉を思い返した時点では、躊躇はしたものの、入らなければならないという使命感に囚われ、引き返すと言う選択肢は最初からなかったことを思い出す。
今更後悔したところで状況は変わらず、男は文字通り後戻りの出来ないところまで来てしまっていた。

 

「村人のみんなが…、アリーセが待ってるんだ…!! 絶対に此処から抜け出してやる…!!」

 

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テーマ: Oblivion

ジャンル: ゲーム

カテゴリ:OBLIVION ロールプレイ日記

2009.05.30 Sat. 07:51 -edit- Trackback 0 / Comment 9

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この記事に対するコメント

[ No:1000 ]

ヤマネコXです。
結婚の約束=死亡フラグΣ(@□@;)
薄暗い描写と霧による寒さがマッチしていて
絶望感が漂っていますね~。
お話の為に、舞台を一つ作ってしまっている
のにビックリしました。
ま、真似できないです(゜o゜)

マッピングや探索技術を使わないせいで迷う
のか、何らかの呪いか。
まあ後者ですよね・・・。
続きが気になります。

URL | ヤマネコX #mQop/nM.

2009.05.30 13:11 * 編集 *

[ No:1001 ]

こんばんは。
果てしなく続く迷路は悪夢以外の何者でもないですねぇ。いざとなったら壁を乗り越えていくという裏技も封じられて彼はどうするのか・・・楽しみです。

迷宮に入ったところの何コマか昔のダンジョンRPGのようで懐かしかったです。

URL | 久山 #RIkiMsGw

2009.05.31 00:42 * 編集 *

[ No:1002 ]>ヤマネコXさん

こんにちわ~^^
死亡フラグかどうかはお楽しみと言う事で(笑

舞台作りはものっすごく面倒です(@@;
ただそれほど難しいわけではないので、時間かければ誰でも作れますよ~。
クリックしすぎて指がイライラしてきますが…。

確かにこんな迷路に入るのにマッピングしないのもどうかと思いますが^^;
ストーリー考えるのに頭がいっぱいで全然気付きませんでした…;

URL | lain #0MXaS1o.

2009.05.31 09:45 * 編集 *

[ No:1003 ]>久山さん

こんにちわ~^^

今回は雰囲気を出すために、なんとしても空の見える迷路を作りたかったので、裏技を封じるためにあのようなことにしています^^;
一応理由も考えてはいますが;
(無理やりですが)

>昔のダンジョンRPG
そうなんです!!
ウィザードリーやメガテンの様な雰囲気を出したくて舞台を迷路にしたようなものです(笑
完成して実際に中に入ったときはちょっと感動しました~。
「おーいい感じ!」ってw

URL | lain #0MXaS1o.

2009.05.31 09:52 * 編集 *

[ No:1004 ]*おおっと*

迷宮の中で力尽きると、身包みはがされて外に放り出され
しかもLvも1に戻ってしまうとかだったら恐ろしい。(((( ;゚Д゚)))

URL | つやつや #GCA3nAmE

2009.05.31 21:33 * 編集 *

[ No:1005 ]>つやつやさん

しかも入るたびに構造が変わるとか…Σ( ̄□ ̄;)
とても不思議な迷宮ですね…

URL | lain #0MXaS1o.

2009.06.01 12:08 * 編集 *

[ No:1006 ]

人食いの化け物が気になりますね。
どんな姿で出るのか楽しみです。

URL | world #-

2009.06.01 17:02 * 編集 *

[ No:1007 ]

久遠です。

迷宮怖い(泣)。
世にも奇妙な物語でもありましたよね出れない迷宮の話。うろ覚えですが。

この迷宮には人食いが彷徨ってる模様。
ガクブルしながらも楽しみにしてます。

URL | 久遠 #OTCdg7QM

2009.06.01 21:27 * 編集 *

[ No:1008 ]

>worldさん

人喰いがとりあえず今回の話のキーワードとなっていますので、人喰いが何者で、今後どんなふうに絡んでくるかなど楽しんでいただければ幸いです>_<
正体はわりと早い段階で分かるかもしれません^^;


>久遠さん

ありましたね~。
内容はよく覚えていませんが、確かダイダロスの迷宮をモチーフにした話だったと思います。
迷路の映像とかがかなり印象的で記憶に残ってます。
もう一度みたい…っ。

URL | lain #0MXaS1o.

2009.06.01 22:15 * 編集 *

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