OBLIVIONプレイ日記~Darker than Darkness~

OBLIVIONのロールプレイ日記と小ネタがメインです。
BUCK-TICKを愛して止まないので作中にBUCK-TICK語録が多数出てきますが、BUCK-TICKとは何の関係もありません。

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Mr. Darkness & Mrs. Moonlight 第5話 ~月夜の花嫁~ 

「"ただの人間じゃない"って・・・ど、どういうことだ・・・?」

「・・・」

 

「昔・・・俺がまだ子供の頃、村の長老が子供たちを広場に集めて童話を朗読することがあった。 何も無い退屈な村ゆえに、子供たちは喜び勇んで広場に集まったものだ」

「な、なんだ突然・・・それが何か関係が・・・」

突拍子も無い昔話にオモロは眉をひそめるが、クチナシは構わず続けた。

「昔の記憶ゆえに俺もほとんど覚えていないのだが、一つだけ・・・あまりにも衝撃的で未だに記憶に残っている話がある」

俯いていた顔を持ち上げ、再びオモロに向き直るクチナシ。

「"月夜の花嫁"という話を知っているか?」

「月夜の花嫁? 聞いたことねぇな・・・」

一呼吸起き、クチナシは再び語り始める。

 

「ある美しい王子と王女が、人里はなれた雪山に巨大な城を建て静かに暮らしていた。彼らは永遠の愛を約束し、それを実現するために月の女神に永遠の命を授かった。 だが、王女は病に見舞われ死んでしまう。 一人取り残された王子は月の女神に懇願し、女神は満月の晩のみ現世と天国との扉を開き、二人逢うことを許した。 王子は広い城の中で寂しさに耐えながらもただただ王女を待ち続け、そして満月の晩だけは幸せな夜を過ごしたという」

 

 

「・・・」

 

「ま、まぁ良くある御伽噺みたいだが、よく分からねぇな・・・。一体何が衝撃的なんだ?」

「・・・」

 

「一人永遠の命を手に入れたまま取り残されたとはいえ、満月の晩だけは愛する王女と幸せな時を過ごすことが出来た・・・。そう、創作物語というものはそれ以前も以後も存在せず、美しい形を留めたまま終わらせることが出来る。だからこそ、この話も一見ロマンチックだと思うかもしれない。だが・・・」

 

「続きがあるとしたら?」

 

「・・・ど、どういうことだ?」

 

「この物語は作者が実際に聞いた話を基にして書かれており、不死身の王子は未だ雪山のどこかにあるという城で暮らしているという。さらにこの王子には逸話があり、満月の晩になると月から舞い降りた王女を探しに、夜の世界を徘徊しているということだ」

 

「物語にする以上は、多少の誇張や美化も加味され完成度を高める必要がある。よって全てが事実とは言えんだろうが、実際に不死身の男が今も尚生き続けているとすれば、幸せに幕を閉じた物語の先に待っている現実は、永遠なる孤独・・・死んだ恋人の幻影を求めて廃人のようにさ迷い歩く姿を想像できなくは無いだろう」

 

「じゃ、じゃあ何か? 昨日は確かに満月だったが、ツインテールちゃんはその御伽噺の王子に連れて行かれたってのか・・?」

「あくまで可能性だ」

「だ、だがよ・・・! そりゃいくらなんでもこじつけ過ぎだぜ・・・! きっとツインテールちゃんの美しさに惹かれたどこかのバカが・・・!!」

「それだけではない」

 

「この御伽噺に登場する王女の名前こそ、"ムーンライト"なのだ」

 

「?!!」

 

 

 

 

「昨晩の誘拐事件、お前なら既に知っているだろう」

「ああ、今朝新聞で読んだな。金にならなそうな事には興味がないんで、軽く読み飛ばしたがね」

 

「何か知っていることがあれば教えてほしい。お前は顔が広い、何か事件に関連しそうな事項を過去に耳にしたことは無いか」

 

「ほう、それは一体どういう了見かね? まさか攫われた少女を助けに行こうと言うのか?」

 

「他人にはまるで無関心のキミが」

全て見透かしていると言わんばかりの様子で、からかうようにマリウソは言う。
いちいち癪に障る振る舞いをするのは、もはやこいつの根本的なパーソナリティとしか言わざるを得ない。
常に相手の一歩先を行き、上から見下す位置にいなければ気が済まないのだろう。

だが、お前ごときに私という人間を解することは出来ない。

・・・私自身も分からないのだから。

 

「ただの気まぐれだ、お前には関係ない」

「ふふふ・・・まぁいい」

 

「犯人が何者なのかは知らんが、過去の記事を図書館で漁っていた時に、似たような事件の記事を見たことがある」

「似たような事件?」

「そう、それも複数だ。 今回の事件とも非常に類似点が多く、何か関連性があると考えられなくも無いが・・・」

 

「聞きたいかね?」

 

「愚問であることは理解しているはずだ。事は急を要する、勿体振らずに話せ」

面倒なやり取りに多少の憤りを覚えつつ私が言うと、マリウソは不敵な笑みを浮かべる。

「ククク・・・いいだろう」

これから得意満面な解説が始まると思うと気が滅入るが、少ない手掛かりの中、自らの足で調べるよりは遥かに時間を短縮できる。

 

「では・・・」

気に食わない奴だが、お前は利用価値のある男だ、マリウソ。

 

 

 

 

 

 

 

 

-続く-

 

 

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カテゴリ:OBLIVION ロールプレイ日記

2008.10.07 Tue. 15:49 -edit- Trackback 0 / Comment 9

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« Mr. Darkness & Mrs. Moonlight 第6話 ~王子様~
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この記事に対するコメント

[ No:762 ]

最後ワロタw
懐かしいクエスト出してきましたねー

URL | ob #-

2008.10.07 20:47 * 編集 *

[ No:763 ]

どーも。久遠です。

マ、マリウソすげぇ。無敵ですね。
あくどそうな笑みが素敵です。帝都随一の富豪な気もします。

気まぐれだと発言する羽っこさん。
そんな発言の彼女は格好良いですねー。

ではでは。

URL | 久遠 #OTCdg7QM

2008.10.08 18:42 * 編集 *

[ No:764 ]コメントありがとうございます。

>obさん
懐かしいクエストってなんだろう?と思ったら、記事UPするときに間違えてアサクエのカテゴリーでUPしちゃってましたね@@
そのことかな?
笑ってもらえて良かったです!

>久遠さん
本当は羽っこさんが自分で図書館で調べて・・・という展開にするはずだったんですが、こういうところでしかマリウソを使う機会が無いので、無理やり登場させました;
おそらくかなり金は蓄えてあるでしょうね(笑

あの発言の時の羽っこさんは、自分でも説明できない感情が蠢いてるのを読み取っていただければ幸いです><

URL | lain #0MXaS1o.

2008.10.09 13:41 * 編集 *

[ No:765 ]二話も更新されてるー^^

 お久しぶりです^^
 いや~二話つづけて読ませて頂きました
 そして最初に思ったことは・・クチナシが長くしゃべれるということへの感動でした(;;)
 またオモローが笑いに掛ける情熱に涙しました(;;)
 
 かなり重い話かと思って最期を見て吹き出しました(マリウソは最強キャラでしょうね)^w^
 やはりこの辺がlainさんのすごさですね。
 これからも応援してます^^
  
 長文失礼しました

URL | 応援団 #sSHoJftA

2008.10.09 22:13 * 編集 *

[ No:767 ]流石です

話の流れが凄くカッコイイ・・・緊迫感が凄い伝わってきて鳥肌総立ちしました。

「続きがあるとしたら?」← カ ッ コ よ す ぎ る ! !

現実は、永遠なる孤独・・・死んだ恋人の幻影を求めて廃人のようにさ迷い歩く姿・・・
凄いです。表現力が半端無いです。
余りのダークさに感動いたしました。
これから寝るはずなのに興奮して目が覚めてしまったw

最後吹いたwwwwww金取んのかよwwwwwww
ちゃんと息抜きさせてくれる所、流石です!
良い感じに肩の力が抜けて俗に言う「アハ体験?」的なものをさせて頂きましたw
てかこの前アイスのヘラ見てガチでにやけて 全俺が泣いたwwwww
でも後悔はしていないw

それでは更新楽しみにしてます!
無理せず頑張ってくださいませ~(○゚▽゚)ノシ

URL | HIRO #-

2008.10.10 01:46 * 編集 *

[ No:768 ]

住基ねっと!(挨拶
3枚目のペガサスさんが、凄く幻想的で素敵ですね('-'*)

それにしてもクチナシさんが益々重要キャラに・・・っ。羽っこさまとの絡みもあるのでしょうか><
楽しみで夜も眠れませぬですよヾ( ̄▽ ̄*)

最後に・・・
いっせーのっ で、つっこみを。


3・2・1・・・
金取るのかよ!(゚□゚;)

URL | threnody #RNViHfac

2008.10.11 00:32 * 編集 *

[ No:770 ]>応援団さん

そういえばクチナシの長セリフは初めてだったかもしれませんね。
普段心の中でしゃべりまくっているので、書いていて全然違和感がありませんでした(笑

最後はまぁ、オチをつけずにはいられない展開だったのでw

URL | lain #0MXaS1o.

2008.10.11 10:14 * 編集 *

[ No:771 ]>HIROさん

お褒めの言葉ありがとうございます~。
表現力を褒められたのは初めてです@@;
これから徐々にダークになっていくかも?!

シリアスな場面であんまりふざけるのもどうかなーとは思ったんですが、どうしても・・・^^;
クセですかねぇw

URL | lain #0MXaS1o.

2008.10.11 10:20 * 編集 *

[ No:772 ]>threnodyさん

あのSSは・・・超適当なんです;
本当はテラスに立つ王子と王女を撮る予定でしたが、めんどくさくなっちゃった ̄▽ ̄;
あの場所やたら重くて身動きが取れないんですよね;今後の撮影どうしよう…

クチナシと羽っこさんの絡みも考えてますよ~。
どうなるかお楽しみに!

URL | lain #0MXaS1o.

2008.10.11 10:24 * 編集 *

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