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「人の心に無暗に触れた・・・お前の報いだ・・・!!」



耳が割れるほどの轟音と同時に、全てを黄金色で覆い尽くす爆発と炎がクチナシを包んだ。


「・・・友達か」

「あと10年早くお前が現れたら、あるいは俺も心を開いたかもしれんがな」

「全てが遅すぎたのだ。 俺とお前は違う道を歩み過ぎた」

「ならば、これから同じ道を歩めばいい」

「!!」


「バ、バカな・・・!!」

(何故生きている! 俺の攻撃に時差は存在せず、回避は不可能なはず・・・!!
そして奴の外傷の状態では、あの攻撃を食らってはまず間違いなく生きていられるはずは無い・・・!!
何故だ・・・!!)

(いや、今はそんな事を考えている暇はない・・・! 優先すべきは奴の攻撃の解析・・・!!)

(感じる・・・! これまでには無かった確固たる手ごたえを・・・!!
つまり今、奴はおれの攻撃を計算しているのではなく、あくまでも己の身体能力のみで攻撃を回避している!
己の能力に絶対の自信を持つが故に、計算上は確実に死んだはずのおれが生きていた事に動揺し、計算が追いついていないのだ!
それならば奴の有利性はない。
一瞬でも奴の身体能力を上回るか、あるいはそのような状況に追い込めば、攻撃は当たる・・・!!)

(ク・・・! 計算が間に合わない・・・! 一度間合いを取って、体勢を立て直さなければ・・・!
だが奴も気付いている、おれがただ"避けているだけ"だということに・・・!
故に攻撃の手を緩めようとはしない・・・!!)

「!!」
後方へ飛ぼうと足に力を入れた直後、地面の小石に足を取られバランスを崩し、片膝を付いてしまう。

(しまった・・・! 奴の攻撃に注意を取られて、自らの身の回りの状況判断を怠った・・・!!)

(好機・・・!!)

「ハッ!!」

(・・・冷静になれ。 奴の繰り出した攻撃を冷静に見据えて、最も効率的な回避方法を見出すのだ!
俺は刹那の時間さえあれば、あらゆる状況を判断し一瞬で答えを割り出せる。 問題はない・・・!)

(よし、計算完了だ! 結果は・・・!!)

(か・・・回避不可能!
今の俺の状態では行動の制限が大きく、最も最善の方法を取ったとしても完全に攻撃を回避することは出来ない・・・!!
唯一、この状況を打破する方法があるとすれば・・・!!)

「うお・・・?!」
突然、爆音と共に訪れた衝撃にクチナシは吹き飛ばされる。

「サ、サイコキネシスだと・・・?! あの状況ではタイミング的にも繰り出す隙はなかったはず・・・!!」

「いや、違う・・・!」


「奴の姿がない。 そして吹き飛ばされるのと同時に背後からも爆音が聞こえた。 つまり・・・」
背後から感じた衝撃の方へ目を向ける。


「ク・・・ソ・・・」

「・・・なるほど。 さすがのお前も、あの状況では不確定要素に頼らざるを得なかったようだな」
(奴のいた場所が瞬時に真空となり周りの空気が圧力により一気に押し寄せる事で、おれの目の前で衝撃が発生した。
そして奴が移動先に現れる事で、その場の空気が一気に外に押し出され、同じような衝撃を発生させた。
そして奴は、その衝撃を体内から直接受ける事となった)


「テレポート、失敗か・・・」
